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2010年事故状況報告書集計

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整理番号:10-020
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/12/30 2010/11/28
9:25頃
佐賀県神埼市千代田町下西 着陸アプローチ時、田んぼを横断するワイヤーロープに気付くのが遅れ、回避できず、気球のワイヤーと球皮が引っ掛かり破損した。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
75
14
14
30
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2190 Lindstrand / 77A Lindstrand / Jetstream w 229 220 最終着陸アプローチ時 競技 10 4
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
確認ミス 予定 約40万円 電力会社
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
佐賀市街地を越えて、着陸するため高度を下げ、約16km/hの速度で飛行を続けていたが、ビニールハウスやクリークでなかなか着陸できるところが無く、事故現場の田んぼにて着陸を試みたところ、ワイヤーの直前で気付いたが、回避が間に合わず、ワイヤーに引っ掛かりそのまま着地した。 速い飛行速度であったため、電線には特に気を付けていたが、目の前に着陸できそうな田んぼがあったため、充分な安全確認をしないままに着陸の判断をしてしまったために、このような事故につながったと思う。目の前のものが全く見えていないこともある事を充分に認識し、油断することなく、もtっと安全に注意を払うべきであった。 ワイヤーは南北に約70mに渡り張っていて、ワイヤーがなければ充分に着陸可能なスペースと思われた。速い風の中、着陸体勢に入っていれば避けられない状況だったのではと思われるが、パイロットの確認ミスが今回の事故の原因と考えられる。
整理番号:10-019
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/26 2010/11/13
14:50頃
栃木県小山市荻島 思川西側 マーカー投下に気を取られ、民家の屋根に接触。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
182
0.5
1.6
6
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2200 UltraMAGIC / H-77 UltraMAGIC / Mk10 w 108 103 飛行中 競技 18 1
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス 予定 約30万円 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
小山BF競技フライト。ランチサイト横、思川西の土手に降下アプローチし、マーカー投下タイミングに気を取られ、進行方向の民家に気付くのが遅れ、上昇したが間に合わず、上昇中、民家2階の屋根の縁に、球皮、ワイヤー、リジッド、バスケットが次々に接触し、屋根の一部を破損した。 マーカー投下タイミングに気を取られ、周りを見ていなかった。 降下スピードを抑えた積りが、甘かったと思う。
整理番号:10-018
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/26 2010/11/7
16:40頃
佐賀県佐賀市嘉瀬町荻野 休耕田 着陸後機体を立てていたところ、突風が吹いたのでリップアウトしたが、横の街灯に球皮が引っ掛かり、破損。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
130
10
15
30
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2000 Kubicek / BB-20 UltraMAGIC / Mk10 plus 390 340 最終着陸時 競技 20 4
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし 未定 電力会社、大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
佐賀BF最終日のキーレース。嘉瀬川河川敷東側の休耕田に着陸。ランディング時には風は2-3m/sほどで、何とか機体を立てることができると判断し、機体を立てた状態のときに、突風に煽られ機体が引きずられだした。P2がすぐにリップアウトを行ったが、リップを引き切れず帆のようになり、風下の街灯に球皮の一部が引っ掛かった。クルーにより、電力会社、大会本部に連絡。その後、近くを通った地元の方が梯子を持って来られたので、P1が梯子を登り球皮を外した。 街灯に特に損害は見つけられなかった。 ランディング時のリップコントロールをすべてP2に任せていたので、P1による判断での動作が遅れてしまった。
整理番号:10-017
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/21 2010/11/21
10:30頃
栃木県宇都宮市竹下町 荒地(0750-4490) 着陸後、回収時、横にあったネットフェンスの支柱に球皮を引っ掛け、3パネル破損。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
600
5
6.5
25
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1700 CAMERON / TR-60 CAMERON / Sirocco w - - 回収作業中 競技 10 2
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし 未定 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
とちぎHABインターナショナルチャンピオンシップ第5フライト。競技終了後、燃料は充分あったが、着陸場所が少なく、方向が定まらなかった。 民家の横の、一部木のある狭い空き地に着陸。 風は木のほうに吹いていたが、無理やり横方向へ倒そうとした。風に煽られ、木の陰にあったフェンスの支柱に球皮を引っ掛けた。 着陸後、バスケットを横にずらし、風下が開けたところでデフレすべきだった。
整理番号:10-016
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/21 2010/11/21
7:20頃
栃木県芳賀町 海洋センター敷地南側道路上 離陸後低レベルでフライト中、配電線上の架空地線に、バスケットの下部が接触。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
225
10
19
38
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2000 CAMERON / TR-70 CAMERON / Mk4 w 205 62 飛行中 競技 - 3
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし なし 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
とちぎHABインターナショナルチャンピオンシップ第5フライト。芳賀町(1436-4563)より7:13に離陸し、南に設定したタスク#14PDGゴールに向かい低レベルでフライトを行っていた(高度7,8m、時速12km/h)。離陸7分後、海洋センター通過時に敷地北側の照明塔をクリアするために上昇したことから、直後に元の進路に戻すためにGPSを確認しながらリップを引いて当初の高度に戻した。そのため、前方への注意が不十分となり、敷地南側にある配電線に気付かなかった。直後、P2が配電線に気付いたため、ダブルバーナーを焚いて上昇を試みたが、間に合わず、バスケット下部が配電線上部のワイヤー(架空地線)に接触した。 着陸後、競技本部経由で東京電力に事故の連絡を行った。 競技飛行であったため、ゴールへの進路維持のためにGPSを確認することが多くなり、その分、目視による前方確認が不十分となったことが、配電線に気付くのが遅れた原因である。 考えられる対策としては次のことが挙げられる。 ・低空飛行時にはGPSの確認を最小限にして、目視による前方確認を最優先する。 ・電線の高さ以下での巡航が必要となるフライトプランを出来るだけ避けるようにする。 ・低空でのレベルフライトでは、P2にも前方確認をさせるように指示する。 電線、電話線等に接触した時は、速やかに電力会社に連絡を取って、被害の有無の確認をすること!
整理番号:10-015
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/30 2010/11/7
8:40頃
佐賀県佐賀市千布 2140-8455付近の上空 JDGのアプローチで急降下中、変形した球皮にバーナーの炎が触れ、焼損した。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
318
11
12
16
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 INOM / A09-5 Lindstrand / Jetstream w 18 17 飛行中 競技 - 2
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
球皮約10パネル焼損。スクープ焼損。 操作ミス 予定 約36万円 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
佐賀インターナショナルバルーンフェスタの最終フライト。競技は#14JDG、#15JDGで、嘉瀬川ランチサイトより離陸。約3500ftで#14のJDGのターゲットに接近。この高度から最高13ノットの速さで急降下したところ、中間層の風に球皮がたたかれ、大きく変形。降下を止めるために焚いたバーナーの炎が、変形した球皮に触れ、球皮の開口部付近とスクープの一部を焼損してしまった。 競技とは言え、降下速度が速すぎた。 また、この機体の飛行時間が短く、特性を充分に理解できていなかった。 ターゲットにアプローチしていたため、ターゲットに気を取られていた分、球皮の変形に対する注意が充分ではなかった。 競技であっても無理な操作(急降下等)は避け、安全を最優先に考えるべきである。
整理番号:10-014
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/6 2010/11/6
16:45頃
佐賀バルーンフェスタ 大会ランチサイト タスク中のアプローチでグラウンドコンタクトし、その際積んでいたPCを落下させた。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
420
7
13
35
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1700 CAMERON / R-60 CAMERON / Sirocco w 118 88 飛行中 競技 - 3
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし なし 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
1000ftからマーカー投下のためアプローチ中に、降下速度が速すぎて、ダブルバーナーを焚くも、降下を止められませんでした。(降下速度:約8knot) マーカー投下のアプローチに集中しすぎて、機体の降下速度を適切に把握できず、グラウンドコンタクトしてしまいました。
整理番号:10-013
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/11/6 2010/11/5
7:56頃
佐賀県佐賀市鍋島町蛎久 渡瀬橋そばの土手 インフレ中に風に煽られ、ガードレール上の看板の針金で球皮を損傷した。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
540
6
14
36
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 CAMERON / N-65 CAMERON / ? - - インフレ中 競技 - 1
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし 未定 大会本部
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
土手の斜面だったため、風から30度くらいずれた状態でレイアウトをした。冷気インフレが終わったときは風に煽られることはなかった。熱気によるインフレを開始した直後も、問題なく気球が立ち上がり始めた。その後、風に煽られ球皮が転がり、川沿いのガードレールに付けられた看板の針金に球皮が接触し、球皮が損傷した。 広い場所でインフレすべきだった。 最悪の事態を考え、看板にも毛布を掛けるべきであった。 回収をていねいに行えば、機体のダメージを抑えられたかも知れない。
整理番号:10-012
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/10/13 2010/09/05
06:40頃
三重県鈴鹿市庄野町 鈴鹿川河川緑地 気球立ち上げの際の球皮焼損
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
308
0
0
11
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1950 INOM / ? Lindstrand / Jetstream w 197 237 インフレ中 トレーニング 快晴 25 0
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス 予定 約40万円 なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
鈴鹿 庄野橋のグラウンドでのトレーニングにおいて、気球の立ち上げの際、バーナーを焚き込んで気球を立ち上げるのに、バーナー操作中のPu/tが、バスケット外に出てしまい(立ち上げ時にバスケットに入れず)、炊き込み時のバーナーの傾き、メインバルブONのまま、バーナーから手が離れてしまい、(そのまま炎が出続け、)球皮の開口部を焼損した。 Pu/tが初トレーニングだったため、インストラクターに加えてチーム内の先輩パイロット2名の指導体制で臨んだが、立ち上げ要領についての充分な指導ができていなかった。また立ち上げ時、インストラクターはバスケットの左側についていたが、Pu/tが右側のバーナーを焚いており、ONになったままのバーナーのバルブに直ぐに手が届かず、迅速な消火ができなかったことが、被害を大きくしてしまった。指導不足とリスクマネジメントに問題があった。 初期のトレーニング時は、指導者は、バーナーとリップ操作をPu/tから直ぐに替われる体勢にしておいてください。
整理番号:10-011
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/09/27 2010/09/12
07:30頃
埼玉県羽生市名付近 利根川土手内 最終着陸時、バスケット上端部と乗員に挟まれたため、PICが、右第7肋骨背骨側骨折(仰向け状態で接地した)及び頚椎捻挫
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
331
0
0
4
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2190 AEROSTAR / RX-7 UltraMAGIC / Mk10 Plus 318 240 最終着陸時 トレーニング 20 5
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス 予定 未定 なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
Pu/t(7h)インフレ〜ランディングまでのトレーニングフライト。バーナー及びリップラインはPu/tが操作。風は北東一本。 T/O後、500〜700ftでレベルフライト。板倉東洋大グランド空き地にIMLを予定するも、地上風が速いため中止。 300〜500ftで板倉ゴルフ場を通過し、利根川土手(板倉側)にアプローチを試みるが、アプローチ角度が浅く、土手上部にバスケットが接触し、ブランコ状態となり、球皮の状態を保つため、2度バーナーを焚く。対岸の、羽生スポーツ公園滑走路手前の藪に接地し、滑走路上に10数メートル引きずられ停止した。 接地時にPICはバスケット内に身を屈めようとしたが、右肩がバスケット端に当たり、横倒しの際、P2及びPu/tの体重が乗った状態になった。 最終着陸時、通常より、ブランコ状態の加速度が加わり、藪のクッション性を減じたように感じる。また、スクープが風上側になったまま着陸したため、PICの立ち位置が逆になり、仰向けになり、上半身を完全にバスケット内に入れられなかった。 ゴルフ場から先は、アプローチライン上に障害物がなく、比較的速い風でも、バーナー、リップ操作をPu/tと交代するアイデアはなかった。 速い風のため、Pu/tに指示を出しながら自身の保護体勢を取るという余裕が、PICに充分になかったものと思われる。
整理番号:10-010
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/08/16 2010/07/10
7:30
栃木県藤岡町帯刀 渡良瀬遊水池土手 着陸アプローチ時に、土手に設置されている国土交通省の監視カメラの電線と、個人の有線テレビの信号ケーブルにゴンドラが接触。電線を切断し、信号ケーブルは電柱から外れてしまう。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
36
0.6
4.6
16
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2190 CAMERON / V-77 CAMERON / Electric Sirocco w 98 118 最終着陸アプローチ時 JOY 25 2
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス 予定 約30万円 警察、電力会社、国土交通省、ケーブルTV会社
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
穏やかな西風の天気のもと、藤岡の渡良瀬運動公園を離陸。スカイフィールド付近で一度中間着陸を取り再離陸。渡良瀬遊水池内で飛行を終わらせる予定で、帯刀付近の土手に最終着陸をかけるが、地表面の風向きだと付近の高圧送電線に近づいてしまうため、それを避けて土手へ近づく風に乗るために高度を約200m取り、土手の上空で降下を開始。土手の手前に着地させるつもりが、越えてしまう。 一度接地するが、約2mの風があり、土手脇の民家に向かって気球が流されたので着陸を断念、すぐにダブルバーナーで上昇を開始するが、ゴンドラの下部に2本のケーブルが引っ掛かる。ケーブルはすぐに外れ、気球はそのまま上昇し、そこから更に15分ほど飛行して思川の河川敷に着陸した。気球回収後、その民家を訪問し謝罪。ケーブルの1本の国土交通省の監視カメラにつながる100V電線は切断。もう1本はケーブルテレビ用の信号ケーブルで、電柱から外れただけで、テレビへの受信は正常。 警察、東京電力、ケーブルテレビ会社に連絡。切断した電線は、東電のものではなく、国土交通省の内電線なので、利根川河川事務所藤岡出張所に連絡。後日、業者により補修を行なう。 上空から比較的に急な速度で降下させ着陸予定地にアプローチさせる際の、着地場所の見込みが甘かった。また着陸予定地をオーバーした場合、その先に何があるかをしっかり把握しておく必要があった。 自分の技量に合わせた安全な着陸を心がけると共に、どこにでも自在に着地させられるスキルアップを目指したい。 ベテランでも、どこにでも自在に着地はできません。 地表付近の風向風速、気球の体積、ロード、降下速度等を勘案し、安全に着地できるかどうか、どのタイミングでNoGOを判断すれば衝突を回避できるかの経験、技術、判断力を培ってください。
整理番号:10-009
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/6/12 2010/4/10
8:00頃
長野県 東天井岳上空 アルプス越えフライト。上空での乱気流により球皮を破損。破損後、燃費が悪化したため、有明山に不時着(8:41)。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
57
0.3
0.3
3.5
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2980 CAMERON / N-105 CAMERON / Electric Sirocco w 62 60 飛行中 アルプス越え - 9
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
乱気流 予定 未定 警察
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
06:21、,岐阜県高山市丹生川町新張の農道から、僚機と離陸。 06:35、海抜3400mで、それまでの南風から70度方向に向かう風に乗り、高度をキープする(速度30〜35km/h)。 07:52、中岳南側稜線を海抜3500m程で通過。先行する僚機が300m程下を問題なく飛行するのを確認する。 07:56、西岳上空を海抜3300mから3400mへ上昇中、強烈な乱気流に巻き込まれ海抜3000mまで引き込まれる。この時、球皮はほぼ真横になった。球皮は、垂直(通常の状態)から、横倒しを3回繰り返し、ゴンドラから振り落とされるほどの揺れを感じた。3回目に、リップが1m以上球皮内に落下し、球皮のサイズは膨張時の半分程度までしぼむ。ほぼ同高度を飛ぶ僚機からリップがはっきりと確認できるほど横倒しになった。  PICは、乱気流からの離脱のために、バーナーを焚き続けるが、傾いた球皮の角度にあわせてバーナーを焚くことができず、コーネックス上部のナイロンを縦に1パネル、横に3パネルを焼く。この時点で、P2(PIC:700H以上)がバーナーを代わり(以降着陸までをP2が行う)、焚き込んで上昇させ、乱気流を離脱する。乱気流に入った時から離脱まで5分程度を要し、この間、ダブルバーナーで焚き続け、約30kgの燃料を消費した。 08:10、極力燃料を温存するように注意を払うが、球皮に大きな穴があるために常に回転し、通常の3〜4倍の燃料を消費する状態となった。平野部を目前にしながら、平野部への到達を断念せざるをえなくなり、適当な着陸地も無いため、山中への着陸を決める。 08:20、有明山の山頂を通過。有明山の手前は、再度乱気流に巻き込まれる懸念を感じ、なんとか有明山を越える為に残量10%までを使い、3600mから、頂上付近の木の無い僅かな斜面を目指して、一気に急降下し2500mの山際で焚き込み制動を掛け、 着陸した。(08:41) 着陸地は鋭角の斜面で、僅かにゴンドラが2つ並ぶ程度のフラットになっている部分に着陸できたため、滑落せずに留まることができた。着陸での球皮破損はなし。 着陸地 有明山山頂直下(東側斜面 2209m) 北緯 36.23.331 東経 137.46.319 地上班との無線連絡と携帯電話は繋がっていた為、充分な状況説明を行った上長野県警のヘリにより、乗員3名は救助され管轄の安曇野警察署で簡単な事情聴取が行われた。 乗員に怪我はなし。機材は、4/25、民間ヘりにて回収。 槍ヶ岳の数百メートル南側を通過し、充分に乱気流に対しては注意を払っていたが、500m程度下を先行気球が安全に通過していたため、私たちも高度を下げた。 これからも、一部分にのみにあった、極地的な乱気流であったと思われる。 上記、以外に気持ちを含めた、準備と心のゆとりの不足を感じる。時間と準備に余裕のある行動が必要であったことも、一連の要因と思われる。 乱気流時のバーナー操作が適切に行えず、球皮を破損した点に大きな要因があり、今後のフライトでは経験を基に安全に配慮しフライトを実践します。 球皮の破損(焼損/溶損)は、ノメックス上部から、縦約7m、幅1.5m(2ゴア分)の穴が1箇所、 その隣の2ゴアに、縦約3m、幅1mほどの穴、 さらにその隣に、縦約5m、幅1mほどの穴が開いていた。
整理番号:10-008b
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/4/19 2010/4/10
7:55
渡良瀬運動公園 FINターゲット上空(空中接触の下方) 上昇中の気球とレベルフライト中の気球の、球皮と球皮が接触。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
933
1
3
41
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 UltraMAGIC / MV UltraMAGIC / Mk-21 120 98 飛行中 競技 17 2
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
確認ミス なし なし なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
PDGを終えて、メイン会場に展開されたFINとMDDへのアプローチのとき、下風が刻々と変化しており、修正を繰り返していて、3回目のアプローチをするため、地上クルーに上空確認を無線で行ない、「上空クリア」の返事を受けて上昇を開始。数秒後にクリアパネルに上の気球が見えてリップを引いたが、間に合わずに球皮と球皮が接触した。 2回目のアプローチ修正までは、周りの気球の位置を把握していましたが、3回目のアプローチのときに、自分の上空の状況が変わっていたことに気づかなかったようです。 レベルの高い競技会の中で、GMDのマーカー投下指定だったので、ターゲットの真ん中を狙うことに集中し過ぎていたのかも知れません。 クルーの判断ミスは残念でしたが、上昇時の手順は間違っていなかったと思います。 自らの生命の危険だけでなく、相手の気球に与える影響を考えると、複数の気球が集まるターゲット付近やロンチサイト内での上昇には十分気をつけてほしいと思います。
整理番号:10-008a
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/4/19 2010/4/10
7:55
渡良瀬運動公園 FINターゲット上空(空中接触の上方) FINゴールで、下の気球(#24)が急上昇、かわすことができず、球皮と球皮が激しく接触。球皮が大きく変形するが、内圧をコントロール。そのまま競技を続けた。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
74
3
3
5
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 CAMERON / N-65 CAMERON / s 280 312 飛行中 競技 - 3
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
確認ミス なし なし なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
FINゴール上空で、下方の#24が急上昇。避け切れず、球皮と球皮が接触した。#24が急上昇したときは、バスケットに当たる可能性もあり、150mの高さをキープして、バスケットにしがみつくようクルーに命じた。運良くバスケットの接触は避けれたが、大きく球皮が変形、2m/sで降下するもバーナーコントロールし、次の競技へ移った。 バーナーを焚いてキャンセル時間が無く、バスケットへしがみつくことを優先。 高度120mであれば、球皮が裂けても何とかなる可能性があり、レベルをキープした。 下方のPICが、地上クルーから上昇OKを聞いてそのまま3m/sぐらいのスピードで上昇。上空から笛と声を上げるが、下方PICは、クルーのクリアーできるとの判断を信じていたらしく、リップをなかなか引かなかった。
整理番号:10-007
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/4/19 2010/4/9
16:30
栃木県藤岡町樋口 渡良瀬川土手 回収時、標識に球皮を引っ掛けて、2箇所裂ける。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
117
0.5
5
23
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1980 CAMERON / TR-70 CAMERON / sirocco w 140 127 回収作業中 競技 20 1
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
操作ミス なし なし なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
競技フライト後土手に着陸し、気球を立てたままクルーを待っていた。突然突風が吹き、土手の先には道路と民家があり、フォールスリフトの危険性を考え、風下すぐに標識(杭)があるのを確認していたが、リップを引いてデフレートした。 標識に被さった球皮を外しているときに、引っ掛けて破いてしまった。
整理番号:10-006
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/4/19 2010/4/9
16:20
栃木県 渡良瀬遊水地内 8200-1280 辺りの土手 FINタスクで離陸しようとしたが、突風が吹いてきたため中止を判断した。デフレーション時に突風にあおられ、右側の杭に球皮が接触した。(20cm*70cmの鍵裂き発生)
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
233
1
3
22
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1700 CAMERON / TR60 CAMERON / sirocco w 60 47 インフレ中 競技 15 5
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
操作ミス 予定 未定 なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
インフレ後、突風が吹いてきたために、離陸中止を判断した。 デフレーション作業時、球皮が左右に揺れ始めたため、右側の金属杭と観客に注意し、左側に揺れた瞬間にリップロープを引きパラシュートパネルを全開にしたが、突風とともに右側に揺れ戻り、右側の金属杭に球皮が接触してしまった。 当日は地上風が安定せず、利陸地の選定に時間を要した。ランチピリオドを意識しての離陸地決定となり、風向きとは反対側に金属杭のある場所の選択となった。レイアウト後も風向きが変わり、球皮のセッティング方向を変更した。 時間および安全面への余裕を持ったオペレーションが不足であったと反省している。
整理番号:10-005
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/4/19 2010/4/9
16:15
栃木県 渡良瀬遊水地内 8272-1013 インフレ中に球皮が麦畑にかかり、回収のため人が立ち入ったもの。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
157
2
2
16
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 UltraMAGIC / MV-65 UltraMAGIC / 349 273 インフレ中 競技 - -
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし - なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
インフレ中に横風にあおられたため、インフレを中止。 回収のため、麦畑に立ち入ったもの。 地上風の変化を予測し、レイアウトを変更してインフレをすべきだった。
整理番号:10-004
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/3/23 2009/12/27
8:50頃
宮城県登米市米山町筒場埣付近 米山高校そばの田 IMLアプローチ時に突風に見舞われ、ハードランディング時にPICが右足骨折。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
49
7
8
20
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2000 Kubicek / BB-20E CAMERON / Mk4 shadow-s 8 6 中間着陸時 JOY - -3 8
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
体勢不良 予定 未定 なし
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
当日は気象データにより高気圧が張り出し、フライトエリアは等圧線内に入り、風が落ち着くと判断しフライトを決断。離陸後30分位で、IMLのためアプローチ場所を地上クルーに連絡。降下中50ft位から、突風(変形的な地形風?)が吹いた。ハードランディングを想定し身構えていたが、リップ操作(全開)時に右足が少し爪先立ち状態になり、そのまま着地し、全体重が右足にかかり、右足を骨折した。P2は幸いにも怪我は無かった。後で分かったが、当日同じエリアに、3機がトレーニングしていたが、風が時折強まった(3m/s位)ため、トレーニングをキャンセルしていた。 熟知したエリアで突風(変形的な地形風?)など無いと思い込んでいた。 今後は気象の急激な変動も常に考え、身構え方など初心に戻り、安全にフライトしたいと思います。
整理番号:10-003
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/3/14 2010/3/14
08:12
三重県鈴鹿市土師町と北玉垣町の境辺り 着陸時における堤防コンクリートへの衝突事故。 この事故により、PICが右手首下のとう骨を骨折した。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
97
0
0
1
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
1840 CAMERON / ? CAMERON / w 69 54 最終着陸時 トレーニング 7 5
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
PICが右手首骨折。クルー、機体、地上構造物等に被害なし。 判断ミス 予定 約15万円 消防(救急)、警察
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
新米P1トレーニングのため鈴鹿川庄野橋グランドに06:30集合、風速が4m/s前後であったため待機。7時頃、大分風が弱まったためインフレ開始、07:42離陸。 地上風が西北西であったため、高度を上げ、北西風に乗り鈴鹿市街地を通過。三日市町付近で中間着陸のアプローチをかけたが、適度な着陸地が見つからずフライトを続ける。 離陸時に比べ地上風が強まっていたため、国道23号付近でPICとバーナー操作を交代し、着陸地を探しながらフライト。高圧線等を避けながらフライトを続けた。 進行方向に人家や鉄道、海が近かったことから、引き摺られる距離を最小限にするため、水路の堤防のへりに当てショックを極力和らげるアプローチを行なおうとしたが、コンクリートの堤防に衝突。 直後に右手首骨折を認識、P2にリップを引くように指示。5m〜8mほど引き摺られ畑に着陸。 すぐに駆けつけたチェイスクルーが救急車を手配、PICは病院に搬送され応急処置を受ける。治療後警察から事情聴取を受ける。 田んぼが田植え間近で耕されていたため、着陸地を極力荒地等を探してフライトしていたため、これ以上フライトすることができない箇所までフライトしてしまった。もう少し前に、耕されていても耕作していないので、田んぼに降りた方が良かった。 また、高等技術を駆使できるといった過信もあり、事故につながった。 この時期にフライトすることがほとんどなかったエリアであったこと、またPICとしてのフライトが久し振りだったことなどを考えると、離陸時間が遅れた時点で、再度風の予報等確認し、トレーニングフライトにするかどうかを検討するべきであった。さらに離陸前に着陸地点の候補地等フライトプランの検討を、十分話し合っていなかったため、最終的に厳しいエリアへ移動して着陸しなければならなくなってしまった。 着陸体勢としては、衝突前に素早くパイロットバーナーの消火操作をして、PIC自身の身の安全を確保することが必要であったと思われる。
整理番号:10-002
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/03/02 2010/02/20
11:06
佐賀県多久市北多久町大字多久原 (0622/8609)付近の山中 IML後(9:19再離陸)着陸地を探すが着陸できず、時間が遅くなりサーマルにまかれる。高圧線や民家に接触する危険性がありガスの残量も少なかったため、山に不時着し球皮が木に引っかかる。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
2
2
2
2
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2200 Kubicek / BB22Z Lindstrand / Jetstream w 241 215 最終着陸時 JOY 1 4
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
判断ミス なし 約45万円 佐賀中部森林組合、地主さん
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
佐賀県厳木町(天山の東側谷)から牛津、白石を目指したフライトでの事故。P1はPIC2h、P2はPIC20h。 (8:09)シリンダー4本を積み厳木より離陸。(9:10)多久町でIMLをとる。IML後、まず南多久町の盆地に向かい飛行しそこでの着陸ができなければ、2000ft以上の北西風で牛津川、六角川に向おうと考える。シリンダー1本を交換し、ガス残量が満タン3本と40%の状態で(9:19)再離陸する。盆地内で何度か着陸を試みるも、地上風に頼って着陸プランを考えたため地上風の変化に対応できず着陸できなかった。すでにIML後1時間が経過し、ガス残量が満タン1本と60%になっていた。この時になってようやく盆地内から離れるプランの実行を考えた。しかし、牛津川、六角川に行くのに必要なガス残量を考えていなかったため、今のガス残量でこのプランが実行可能かどうかわからず判断に迷う。ここで地上クルーから同様のプランを進言されるが、P2はガス残量が足りないと判断する。PICはP2の判断が正しいと考え、それ以上の検討を止める。再度着陸を試み、低空で飛行していたところ、サーマルにまかれる。サーマルを回避するため、一端上昇。麦畑でもかまわず着陸することを決断し、何度か着陸しようとするが、高圧線や電線、民家に接触する危険性があったため断念。その後山に向かう風に乗ってしまい、高圧線や電線、民家に接触するより山に着陸するほうの安全性が高いと判断し山に降りることを決断。道路に近い場所を選び、山に着陸する。 着陸予定地に到達する為のガス残量を離陸前に検討していなかった。そのため十分なガス残量があるうちにプラン変更を行うことができなかった。決断に迷いが生じた際、P2の判断だけを頼り、複数の情報から検討することをしなかった。常に次のプランへの的確な対処を考えておくべきだった。また、サーマルの兆候が出た際も着陸の優先順位をつける判断が遅れ、さらに操作面でもしっかりとリップを引ききることができなかった。IMLの際、サーマルの発生時刻を予想し再離陸しないという選択肢も持つべきだった。 IML後、着陸に向けてのプランの検討が不十分な状態で離陸している。3000ftでは、6m/s(NNW)の風があり、着陸し易いエリアまでの到達時間を検討し、タイミングに遅れなく、プランの変更を実施しなかったため、状況を難しくしている。また、風の状況をPICが整理できていなかったことが、この決断を難しくしている。燃料、気象条件、フライトエリア等の状況がマネージメントできなくなる前に、優先順位をつけ決断しましょう。
整理番号:10-001
受付日 発生日 発生時刻 発生場所 概要
2010/1/6 2010/1/3
9:22
佐賀県杵島郡白石町福吉(0969/7395) 最終着陸の際、機体が強風で持ち上げられ、一度タッチダウンした後、再び機体が持ち上げられ、球皮が電柱支線に覆い被さった。
パイロットの飛行時間
総P1 30日 90日 1年
162
4
6
15
機体データ・気象条件
機体
サイズ
球皮メーカー
タイプ
バーナーメーカー
タイプ
機体飛行時間 飛行回数 事故発生時点 飛行目的 気象 気温 風速
2190 Kubicek / BB22Z CAMERON / Super single 22 21 最終着陸時 JOY 6 5
損害・原因・連絡
損害 原因 保険 損害額 連絡
家庭用引込電線1本損傷及び保留電話設備引込線1本を切断。 突風 予定 未定 電力会社、電話会社
状況・コメント
状況 P1コメント インストラクター
コメント
ジョイフライト目的で、最終着陸地点を六角川堤防と定め、多久市北多久町のスーパー駐車場を離陸。当日の予報では、地上風が午前9時頃には2m/s程度に落ちる見込みだったが、飛行中、地上クルーからは「地表風が強く、3m/sは吹いている。」との情報があり、最終着陸態勢に入ると、GPS計測で地表風は10.1ktと出ていた。六角川堤防に当てただけでは止まらないと思い、手前の葦に突っ込んでスピードを殺しながら、一気にリップラインを引ききって止めようとしたが、堤防の法面をバスケットがかけ上がり空中に持ち上げられて、麦田にタッチダウン。再び、浮力が無い状態で機体が空中に持ち上げられたが、眼前の支線と球皮ワイヤーが接触しては危険と判断し、リップを引いて止めたところ球皮が覆い被さった。 この時、シリンダーバルブは全閉で、種火も消火済み。 これまでに数回しか操縦した事のないメーカー製の新しい球皮であったために、個人的に不慣れで、リップラインの引き具合が結果的に弱かった可能性は否めない。これからもっと、機体特性を理解しなければならないと痛感した。 一回目に機体が持ち上げられた時は、バーナーを炊き込んで直下の小屋への激突を避け、二回目に持ち上げられた時は、球皮ワイヤーの切断を避けるために敢えてリップを引いて球皮を支線に被らせることで、最悪の事態を回避し、第三者への損害を最小限に食い止めることができたのは不幸中の幸いであった。 ランディング時の風の速さに対してリップラインの引きが甘かった事が今回の事故の最大の要因だと思います。PICは葦原をブレーキにと考えたようですが、今の時期の葦原は枯れていて、クッシュンとしては有効であっても、かえって滑る事も考えられます。風の速さに対応して空中でリップを引ききるような対応が望ましかった。事故後の対応については電力会社やNTTなどへの通報、被害家屋への対処など問題なくできていました。

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